パワハラ行為者に反省文を書かせて終わり?|再発防止には「次の行動」を考える機会を

FROM REFLECTION TO ACTION

反省文を書いた。
それで再発防止は終わりでしょうか。

パワハラ問題が発生した後、 行為者本人に反省文や始末書などの提出を求める場合があります。

自分の行動を振り返り、 文章にすることには意味があります。

しかし、 「反省文を書いたこと」と 「今後の行動が変わること」は同じではありません。

再発防止のためには、 反省を次の具体的な行動へつなげることも重要です。

「申し訳ありませんでした」の、その先へ

反省文には、 「自分の言動を反省しています」 「今後このようなことがないよう気をつけます」 と書かれることがあります。

しかし、 「気をつける」とは具体的に何をすることでしょうか。

同じような状況が起きたとき、 これまでと同じ感情、同じ考え方、 同じ伝え方をしてしまえば、 問題となる行動が繰り返される可能性があります。

「もうしません」から、
「次に同じ状況になったら、こう行動します」へ。

再発防止には、 その具体化が大切です。

反省から行動変容につなげる4つの視点

POINT 01 何をしたのか

抽象的に「悪かった」と考えるのではなく、 問題となった具体的な言動を振り返ります。

POINT 02 そのとき何を考えていたのか

怒り、焦り、期待、思い込みなど、 行動につながった認識を整理します。

POINT 03 相手や職場へどんな影響があったか

自分の意図だけでなく、 自身の言動が周囲へ与えた影響について考えます。

POINT 04 次はどう行動するのか

同じ状況で問題行動を繰り返さないための 具体的な選択肢を考えます。

「反省」を具体的な行動へ変える

「感情的にならないよう気をつけます」

これだけではなく、 怒りを感じたときに一度状況を整理し、 相手の人格ではなく、 改善が必要な行動について具体的に伝える。

「強い言い方をしないようにします」

これだけではなく、 どのような言葉や態度が威圧的になりやすいのかを振り返り、 必要な指導内容を落ち着いて伝える方法を考える。

「部下の気持ちを考えます」

これだけではなく、 自分の立場や影響力を理解し、 相手の説明を確認する、 人前で必要以上に叱責しないなど、 実際の行動へ落とし込む。

反省文そのものを否定するわけではありません

反省文を書くことが無意味なのではありません。

自分の行動を言葉にして振り返ることは、 問題を整理するきっかけになり得ます。

大切なのは、 「書かせたから再発防止は完了した」 と考えないこと です。

本人が何を理解し、 今後何を変えるのかまで確認していくことが重要です。

反省を求めるだけでなく、
行動を変えるための機会をつくる。

「反省」から「再発防止」へ。

更生カウンセリング研修という選択肢

一般社団法人パワーハラスメント防止協会では、 パワハラ行為を起こした本人を対象とした 更生カウンセリング研修を行っています。

単に反省を求めるのではなく、 本人が自身の言動や考え方を振り返り、 今後の具体的な行動を考えることで、 再発防止と行動変容につなげていくことを重視しています。

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