パワハラ防止研修担当者
座談会

パワハラ防止研修担当者
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パワハラ防止研修の取組み
担当者座談会

パワハラ防止研修の取組み 担当者座談会

【座談会メンバー】
・メーカー 人事部  ・製造業 法務部  ・建設業 人事総務部
【座談会内容】
パワハラ防止研修の取組み
【座談会趣旨】
パワハラ防止法が施行する以前からパワハラを防止するためにパワハラ防止研修を実施していた企業がある一方、パワハラ防止法が施行された現在においてもパワハラ防止研修を実施していない企業もあります。パワハラ防止研修を実施するためにの取り組みについて担当者の皆さまにお話しをお伺いしました。

パワハラ防止協会(以下、協会):
企業でパワハラ事案を担当する部署の担当者の方々にお集まりいただきました。前半は、パワハラ加害者(行為者)への対応について、後半は、パワハラ防止研修について、お話をしていただきます。まず、簡単に自己紹介からお願いします。

メーカー 人事部 N氏(以下、N氏):
メーカーの人事部でパワハラ事案を担当しているNと申します。

製造業 法務部 T氏(以下、T氏):
パワハラや他のハラスメントも含め担当している法務部のTです。グローバル展開する製造業に勤務しています。

建設業 人事総務部 S氏(以下、S氏):
弊社は建設業を営んでいます。人事総務部は私の他にもう1名いますが、2人でパワハラ問題などの対応もしています。

協会:皆様の会社ではパワハラ防止研修をどれくらいの頻度で実施されているか教えてください。

S氏:弊社では、正式なパワハラ防止研修を実施したことがありません。”正式な”というのは、いわゆる外部から講師を派遣していただいて実施する研修のことです。今までは、数年に一度の頻度で私を含む人事総務部の人員が見様見真似でパワハラ防止研修を実施していました。

N氏:当社では、パワハラ防止法が施行される前から、管理職は1年に一度、一般職は数年に一度、パワハラ防止研修を実施しています。

T氏:私が勤務する会社では、部署単位でパワハラ防止研修を行っているのですが、頻度について決まりはないので、頻繁に実施している部署もあれば、ほとんど実施していない部署など、部署によりパワハラ防止研修の実施頻度は異なっています。

協会:パワハラ防止研修の頻度は会社ごとに異なることが分かりました。パワハラ防止研修を実施する場合ですが、対面式、オンラインのどちらで実施していますか。

N氏:当社では、パワハラ防止研修については、基本的に対面式で実施するようにしています。昨今は、状況によりパワハラ防止研修もオンラインで実施することもありました。

T氏:パワハラ防止研修を実施する方法については、部署により実施方法は異なると思います。国内だけではなく海外にも駐在している社員がおりますので、部署の特徴によりパワハラ防止研修の実施方法も異なってきます。

S氏:弊社では、パワハラ防止研修の実施は、対面式で行っています。パワハラ防止研修については、オンラインで実施したことはありません。

協会:パワハラ防止研修の実施方法は、状況により異なるようですが、対面式とオンラインのどちらが効果があると思いますか。

T氏:私の個人的な意見としては、パワハラ防止研修は対面式で実施したほうがより効果的だと思います。オンラインは便利だと思いますが、画面の裏側で何をしているか分かりませんからね。しかも眠っている人もいるので、パワハラ防止研修の実施は対面式がいいと感じています。

S氏:私たちは、パワハラ防止研修は、対面式のみですが、オンラインでの実施は今のところ考えていません。さきほど、Tさんも仰っていましたが、オンラインだと画面を見ながら他の作業をすることもできるので、パワハラ防止の観点から有効性について疑問をもっています。

N氏:パワハラ防止研修の実施は、対面式のほうが効果は高いと思います。パワハラ防止研修の研修後アンケートでは、受講者から「オンラインは便利だけど、研修は対面式のほうがいいです」という声が多くありました。パワハラ防止研修をオンラインで実施した時に私も画面上で受講者をチェックしていたのですが、集中力が続いていなかったり、話し合いが上手くできていなかったり、そもそも眠っていたりと・・・ポジティブな面よりネガティブな面のほうが多かったように思います。

協会:パワハラ防止研修の実施においては、対面式のほうが良いというご意見がありましたら、オンライン研修の良い面はありますか?

S氏:弊社は、パワハラ防止研修をオンラインで実施したことはありませんが、ネット環境さえ整えば場所を選ばず受講ができることは良いことだと思います。

N氏:Sさんが仰ったように、自分がいる場所からパワハラ防止研修を受講できるのは非常に便利だと思います。

T氏:私もSさんとNさんと同じ意見で、日本だけではなく、世界中のどこからでもパワハラ防止研修の受講が可能というのはポイントが高いと思います。

協会:パワハラ防止研修の実施方法については対面式のほうが望ましいというご意見でしたが、パワハラ防止研修の実施は階層別に行っているか、階層を混ぜて行っているか教えてください。

N氏:弊社では、パワハラ防止研修の実施は、階層別に行っています。実は、パワハラ防止研修を始めた頃は、管理職も一般職も一緒に研修をしていたのですが、受講者から「階層別にしてほしい」という意見が多かったので、階層別に切り替えました。

T氏:当社は部署ごとにパワハラ防止研修を実施しているので、階層別にする部署もあれば、一緒にしている部署もあります。個人的には、パワハラ防止研修の実施は階層別のほうが良いのではないかと考えています。

S氏:私たちは、パワハラ防止研修の日程を先に決めて、都合が良い日を選んで参加してもらっているので、役員から一般職まで色々な立場の人が参加しています。

協会:Tさんは、パワハラ防止研修の実施は、階層別のほうが良いと仰っていましたが、どのような理由からそのように考えているのか教えていただけますか。また、SさんとNさんのご意見をお聞かせください。

T氏:パワハラ防止研修を階層別にしたほうが良いと思うのは、パワハラが起こる原因に階層の違いが含まれているからです。どうしても指導や指示を出す立場である管理職がパワハラ加害者になる傾向があるのと同時に、被害者は一般職がなる傾向があるので、それぞれの立場を意識した研修が必要なのではないかと考えています。

S氏:弊社では、全ての階層が一緒にパワハラ防止研修を受講していますが、「パワハラとは何か」という基本的なことを学ぶのであれば一緒でも良いと思います。でも、パワハラを防止するという観点からは、階層別にしたほうが効果が高くなるのではないかと思います。

N氏:先ほども言いましたが、弊社もパワハラ防止研修を開始したころは一緒に受講してもらっていましたが、受講生の声を反映して、各階層に分けて実施するようになりました。パワハラを防止するためには、やはり各階層に分けてで学んだほうが良いことや、気を付けたほうが良いことが異なっていますので、パワハラ防止研修の効果を高めるためには、階層別にパワハラ防止研修を実施したほうが良いのではないかと考えています。

協会:最後に、パワハラ防止研修の実施を検討されている担当者の方へメッセージをお願いします。

T氏:パワハラを防止することは企業を安定的に存続させるためには必要不可欠なことです。そのためには、パワハラ防止研修の実施が有効だと思いますが、もちろん費用面等も考慮しなければなりません。ただし、パワハラが起きてしまったら、それこそ大切な人財の流失にもつながりかねないので、できる限り継続したパワハラ防止研修の実施を心掛けていくことが大切なのではないでしょうか。

N氏:パワハラ防止研修を楽しみにしている従業員は残念ながら多くはないと思います。それでもパワハラ防止研修を続ける理由は、「全ての従業員を守る」というとが基となっています。パワハラが起きてからでは遅いです。パワハラが起こる前に全ての従業員がパワハラについて正しい知識を身に着け、自分も相手も傷つけるパワハラが起きないような意識の醸成をパワハラ防止研修を通じて行っていくことが重要だと思います。

S氏:当社は、他の企業に比べてパワハラ防止研修の取り組みは十分とはいえないと思います。パワハラ防止法が施行された今は、パワハラに関する正しい知識がないことによる弊害のほうが大きいと思っていますので、これからは今以上にパワハラ防止研修への取り組みを強化する必要性を感じています。

協会:みなさん、本日はパワハラ防止研修の取組みについて語ってくださり本当にありがとうございました。パワハラを防止するためには、パワハラ防止研修の実施が必要不可欠であることを改めて痛感させられました。今まで、「パワハラ防止研修を実施しても効果を感じられなかった企業様」、「今までとは違うパワハラ防止研修の実施を考えている企業様」、「これからパワハラ防止研修の実施を考えている企業様」、等パワハラ防止研修の実施をご検討の皆さまは、ぜひ一般社団法人パワーハラスメント防止®へご連絡ください。パワハラの正しい知識だけではなく、各企業様の状況に応じた「どうすればパワハラが起きない企業になるか」、という課題解決型の研修のご提案をさせていただきます。日本全国の皆さまからのご連絡をお待ちしております。

※個人の感想も含まれています。当協会のサービスを受けることで特定の効果が生じることを保証するものではありません。

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