パワハラ加害者(行為者)更生カウンセリング研修 ~20代の優秀なプレーヤーが陥る行き過ぎた指導によるパワハラ行為~

パワハラ加害者(行為者)更生カウンセリング研修 導入事例7

パワハラ加害者(行為者)更生カウンセリング研修
~20代の優秀なプレーヤーが陥る行き過ぎた指導によるパワハラ行為~

【事案の背景/組織からの要望】
新入社員の時から同期の中でも積極的な行動力があり、自分の意見をしっかり伝えることができる人物として一目置かれる存在であった。その後も順調にキャリアを重ね、クライアントからも高い信頼を得ていたことから、20代という若さで管理職試験を通過し部下10人を抱える管理職の立場となった。管理職として赴任した部署での経験がなかったことから、赴任後半年間は部下たちから色々なことを学びながら良い人間関係を構築することができていた。しかし、仕事にも慣れてきた頃から、相手の立場に関係なく強い口調で指揮命令するようになり、事情があり会議に遅れてきた部下に対しては、机を叩きながら罵倒するようなパワハラ行為が見受けられるようになった。部下たちも恐怖のあまり、何も言えなくなってきただけではなく、夜眠れなくなるなど、パワハラ加害の影響が色濃く出てきた。上司である部長に対しても、自分の意見が通らなかった時には、大きな声で攻撃することもあり、部署全体の雰囲気が悪化してきたことから、上司の部長から人事部へ通報があった。プレイヤーとしては優秀であり、言動を改めることで部下たちにも望ましい影響を与えられる人物に成長してほしいとのこと。しばらくは、部下をもたない立場として働いてもらうため、時間の調整は可能であることから、根本的な問題の解決に至るまで取組んでほしいとのこと。

  • 【対象者】課長
  • 【パワハラ行為】不適切な指揮命令、暴言、怒り
  • 【処分】部下を持たない立場への変更
  • 【受講回数】3回
  • 【受講期間】2ヶ月
  • 【フォローアップ】半年後に1回

【担当講師からのコメント】
初回の研修は、何が起こるか分からない不安から臨戦態勢で挑んできたことが印象的であった。表面だけ見ると「怒り」に見えるが、本人の目を見ると「怯えている」ことが理解できた。まずは、担当講師が敵ではなく、味方であることを理解してもらうことから始めた。ただし、元々素直な資質があるため、講師と打ち解けるまでに長い時間は必要なかったことは幸いだった。小さいころから負けず嫌いで、努力することが苦にならない性格だったため、学生時代~社会人になるころまでは一匹狼として人生が順調に進んでいたとのこと。一方、20代という若さで管理職に抜擢されてからは、自分以外の人と仕事をしなくてはならないという、最も苦手分野の仕事もしなくてはならず、思うようにならない日々を過ごすようになり、相手を自分の思い通りに動かすために怒りの感情を原動力にしていたと考えている。プレイヤーとしての能力は高いものの、マネジメントという新たなスキルが必要なことについて、会社も本人も見落としていたことが、事態を悪化させた一因であると思われる。これは、このケースだけではなく、日本全体で同じようなことが起きているが、「優秀なプレイヤー=優秀な管理職」になるとは限らないことを昇進の時に考慮しなくてはならないと再認識した事例であった。年齢的にも自分がプレイヤーとして輝きたいという希望があることから、しばらくは部下を持たずに自分が満足するまで仕事に邁進することができる環境を整え、同時にマネジメントについても学びを深めていくことで、将来的にはマネジメントも含め優秀な従業員として活躍できるのではないかと期待している。

【受講者からのコメント】
とにかく起きたことに納得がいかず、なぜ自分が部下を持つ立場から外れ、パワハラ加害者(行為者)更生カウンセリング研修を受けなければいけないか理解できませんでした。それは、私は自分なりに一生懸命に仕事をしてクライアントからも喜ばれる仕事をした先に、管理職というポジションを20代という若さで手に入れたと自負していたからです。ですので、今考えると、ものすごく嫌な態度で初めてのパワハラ加害者(行為者)更生カウンセリング研修に伺ったと思います。本当に申し訳ありませんでした!パワハラ加害者(行為者)更生カウンセリング研修から約1年が経過しましたが、今はとても穏やかに楽しく仕事ができています。あの頃はなんであんなにイライラしてギスギスした人間関係を自ら作っていたのか恥ずかしいばかりです。あの時に沢山の仲間に迷惑をかけたことは私の黒歴史として永遠に残りますが、あの時に私を見捨てずに粘り強くサポートしてくれた会社があったおかげで、今の幸せな自分があることも事実です。起こしてしまったことは取り消すことができませんが、あの時の自分を反面教師として、過度に頑張りすぎず感情と事実を切り離して行動できるようになったことで、本当に生きやすくなりました。実は、私は仕事の時だけではなく、プライベートでも相手に対し攻撃的な態度をすることがありましたが、パワハラ防止協会のパワハラ加害者(行為者)更生カウンセリング研修のおかげで、プライベートでも感情をコントロールできるようになり、プライベートも充実するようになりました。パワハラ行為は猛省しますが、このような機会を人生で得られたことは人生の財産になりました。


※個人の感想も含まれています。当協会のサービスを受けることで特定の効果が生じることを保証するものではありません。



Contact Usご相談・お問い合わせ

パワハラ行為者への対応、パワハラ防止にお悩みの人事労務ご担当の方、問題を抱えずにまずは私たちにご相談を。
お電話またはメールフォームにて受付しておりますのでお気軽にご連絡ください。

※複数の方が就業する部署への折り返しのお電話は
スリーシー メソッド コンサルティング
でご連絡させていただきますのでご安心ください。

※個人の方からのご依頼は受け付けておりません。

お電話でのお問い合わせ

一般社団法人
パワーハラスメント防止協会®
スリーシー メソッド コンサルティング
平日9:00~18:00(土曜日・祝日除く)
TEL : 03-6867-1577

メールでのお問い合わせ

メールでのお問い合わせ・詳しいご相談
はメールフォームから

メールフォームはこちら