職場を健全にするための講師派遣型パワハラ防止研修の重要性と効果とは

Column – 97
【パワハラ防止研修お役立ちマニュアル】
職場を健全にするための講師派遣型パワハラ防止研修の重要性と効果とは

Column – 97

職場におけるパワーハラスメント(パワハラ)は、従業員の心身に大きな影響を与え、組織の健全な発展を阻害する重大な問題です。近年では、社会的な意識の高まりと法的整備が進み、多くの企業がパワハラ防止に取り組むようになりました。そんな中で注目を集めているのが「講師派遣型パワハラ防止研修」です。

本記事では、その内容やメリット、企業が研修を導入する際のポイントについて詳しくご紹介します。

 

パワハラの現状と企業の課題

多様な価値観が共存する現代社会において、職場の人間関係はますます複雑になっています。上司や同僚からの不適切な言動によるパワハラは、被害者だけでなく、組織全体の士気や業績にも悪影響を与えます。パワハラが発生した場合、企業は法的責任を問われるリスクや、社会的信用の失墜、従業員の離職などさまざまな問題に直面します。

また、2020年の労働施策総合推進法の改正により、事業主はパワハラ防止措置を講じることが義務化されました。今やパワハラ防止は、企業のコンプライアンスや人材定着の面でも不可欠な取り組みとなっています。

 

講師派遣型パワハラ防止研修とは

講師派遣型パワハラ防止研修とは、専門知識と経験を持つ外部講師が企業や団体に直接赴き、従業員や管理職を対象にパワハラ防止のための教育・トレーニングを実施するサービスです。オンライン研修やeラーニングも普及していますが、対面での講師派遣型研修は「ライブ感」と「対話性」に優れており、参加者の理解度や意識変革を促進します。


講師派遣型パワハラ防止研修プログラムの主な内容は以下のとおりです。

  • パワハラの定義と事例紹介 

  • 被害者・加害者にならないための正しい知識 

  • 法的責任と企業が負うリスク 

  • 実際の場面を想定したロールプレイ・グループワーク 

  • 社内の相談窓口の活用方法 

  • パワハラを未然に防ぐためのコミュニケーション術 

 

講師派遣型研修のメリット

経験豊富な講師による研修は、単なる知識の伝達を超え、参加者の心に届くメッセージを届けます。主なメリットを挙げてみましょう。

 

1. 生きた事例と実践的なアドバイス

外部講師は多くの現場を経験しており、実際に起きた事例を具体的に紹介しながら、それぞれの企業に合った実践的なアドバイスを提供します。自分たちの職場に置き換えて考えることができるため、リアリティのある学びが得られます。


2. 第三者による客観的な視点

社内での研修では言いにくいことも、第三者の講師が伝えることで受講者の納得感や理解度が高まります。外部の目線で社内の課題を分析し、的確な改善策を提案することができます。


3. 双方向コミュニケーションと体験型学習

講師派遣型研修では、参加者同士の意見交換やロールプレイなどを通じて、「自分ごと」としてパワハラ防止を学ぶことができます。ワークショップ形式を取り入れることで、一方的な座学では得られない気づきや行動変容を促します。


 

研修の流れと導入のポイント

講師派遣型パワハラ防止研修は、事前のヒアリングからカスタマイズされたプログラム構築、実施、フォローアップまで一貫したサービスが一般的です。導入の際には、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

 

  • 自社の現状や課題を明確にし、研修内容をカスタマイズする

  • 現場の管理職から一般社員まで幅広く参加を促す

  • 研修後のアンケートや面談で効果測定を行う

  • 継続的な研修や社内啓発活動と組み合わせる

 

1. パワハラ防止の企業文化づくり

研修はパワハラ防止の第一歩ですが、重要なのは「企業文化」として根付かせることです。日常的なコミュニケーションの質や、上司と部下の関係性のあり方を見直すことが、健全な職場づくりにつながります。研修で得た知識を活かし、具体的な行動に落とし込む仕組みづくりが不可欠です。


2. 相談しやすい環境の整備

パワハラが発生した際、従業員が安心して相談できる窓口の設置や、匿名相談の仕組みを導入することが重要です。また、相談があった場合の迅速な対応体制や、再発防止のためのフィードバック体制も不可欠です。


3. 管理職への重点的な研修

管理職は、部下とのコミュニケーションや職場の雰囲気づくりに大きな影響を持っています。特に管理職向けの専門研修を定期的に実施し、リーダーとしての役割を再認識してもらうことが効果的です。


 

受講者の声と導入事例

実際に講師派遣型パワハラ防止研修を導入した企業からは、さまざまな前向きな声が寄せられています。


  • 「具体的な事例を交えて解説があったので、理解しやすかった」

  • 「ロールプレイを通じて、自分の言動を振り返ることができた」

  • 「研修後、職場のコミュニケーションが活発になった」

  • 「相談窓口の利用が増え、早期対応がしやすくなった」

また、研修をきっかけに職場環境の改善につながった事例も多く、コンプライアンス意識の向上や、離職率の低下などの効果も報告されています。


 

まとめ

講師派遣型パワハラ防止研修は、職場の健全性を守り、企業の持続的発展を支えるための有効な手段です。知識の習得だけでなく、行動変容を促す実践的なプログラムと、専門講師による客観的なアドバイスによって、全従業員が共通認識を持つきっかけとなります。

今後ますます重要性が高まるパワハラ防止対策として、講師派遣型研修の導入をぜひ検討してみてください。


 

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